まずはなにも聞かず、こちらの寄せ植えを見てください。

なんの変哲もない、西洋オダマキとダイアンサスの寄せ植えですね。
強いて言えば、花の色あいが似た雰囲気でとても素敵です。

この物語には、魔女と人間の男魔術師が出てくるのですが、まさにふたりの色彩がこの花の色なのです。
「もうすぐ祝祭があるでしょう? より素晴らしいおもてなしをしたほうが、勝ちです!」
こっくりとした葡萄酒色の瞳に星を散りばめたような光が浮かぶのを見て、そういえばこいつはこんな奴だったかと魔術師はため息をついた。
それから
魔女はそんなやわらかさにもたれながら、ぼんやりと景色を楽しむ。
薄曇りの、けれども霞みの弱い朝にこうして遠くの山々を眺めることが魔女は好きだった。まだ雪をかぶっておらず、墨を混ぜたような青色が稜線に沿ってくっきりと浮かぶさまは、得も言われぬ美しさがある。
(それにこの色、彼の髪と同じだわ……)
そういった事情を知っていると、こんなふうに見えてくるわけです。


ね? 素敵でしょう?
そして、なんて楽しいのでしょう……!

上記の写真は5月の頭に撮ったもので、現在はダイアンサスのほうが勢力強めです。
これもキャラに当てはめて考えると、にこにこしてしまいますね。


記念にカットして、ドライフラワーにもチャレンジします。
見たことないのでうまくいくかはわかりません。